2016年度
【2016年度】
○制御構造における変数の値変化と役割の理解を目的とした
独自の図表現によるプログラミング学習支援の研究
プログラミング初学者を対象に,プログラムの制御構造の理解促進を目的とした研究が行われている.この目的においては,二重ループの中にif文があるなどの複雑な構造の場合,それを可視化したとしてもかえって解りにくくなってしまう問題があり,解決が求められる.本研究では変数値の変化とスコープをわかりやすく表現する方法を考案し,その方法に基づく支援ツールの開発を行った.
参考文献:飯田和佐,大沢 卓,新井聖也,水谷晃三,荒井正之:制御構造における変数の値変化と役割の理解を目的とした独自の図表現によるプログラミング学習支援の研究,情報処理学会 第79回全国大会,2ZC-01,2017. (情報処理学会 第79回全国大会 大会優秀賞 受賞)
○PBLにおけるソフトウェアメトリクスを活用した評価と
モチベーション向上のための研究
アクティブラーニングの一手法としてPBL(Project Based Learning)がある.ソフトウェア開発のPBLでは,複数名でグループを組み,いわばソフトウェアハウスとして与えられた要求を満たすソフトウェアの開発を行う.高等教育機関等におけるPBLでは,グループメンバの能力やPBLに対する積極性はさまざまなであり,特定の学生に作業負荷が偏るなどの理由によりPBLの効果を損ねることが多い.これらの問題に対する試みは既に多く存在しているが,本研究ではソフトウェアメトリクスを活用することによって各学生のモチベーションの向上する方法を検討した.
○基礎的な作図学習のための支援システムの研究
初等中等教育では,基礎的な作図作業を通じて幾何学的な理解を深めるという学習が行われる.作図学習を支援するためのシステムとして,これまでPCやタブレットなどを用いて画面内で作図を行うことによる支援システムが提案されてきた.作図学習の効果をより高めるために,本研究では鉛筆,定規,コンパス,分度器などの物理的な道具を用いることの重要性に着目した.これらの道具を用いた作図学習を支援するために,天井にセンサを配置して学習者の作図状況を識別し,作図中の図形にプロジェクションマッピングすることにより作図支援を行うシステムの試作を行った.